ここ数年、男女ともに急激に死亡率が高まってきているのが『大腸がん』です。
特に女性の大腸がんは、2005年、2007年の死亡率第1位になりました。
「大腸」とは、結腸、直腸、肛門のすべてをさす言葉で、
この部位に発生するがんであれば、「大腸がん」となります。
ヒトの大腸は一般的に約2mあり、特に日本人では、肛門に近い部位であるS状結腸と
直腸に発生する場合が多いと言われています。
確かに発見が遅れれば深刻な事態になり得ますが、がん組織が粘膜のうちに
とどまっている間は早期発見の範囲になり、ほぼ完治すると言われています。
この早期発見を手助けする検査は「大腸内視鏡検査」があります。
大腸内視鏡検査は検査前の準備が大変なことと、場合によっては苦痛を伴うことなどから
敬遠していた人も多いはずです。
今回三重大医学部の研究グループは、米国のベーラーメディカルセンター(テキサス州)と共同で
血液検査で大腸がんや、大腸ポリープの患者を高い確率で判別できることを突き止めたと発表。
同センターが実用化を目指しており、三重大は「検査法が確立すれば、
より早く大腸がん患者を診断できる」としている。
大腸がん検診では便に混じる血液を調べる「便潜血検査」が行われるが、精度が問題となっていました。
グループは、血液に含まれる遺伝物質のうち、大腸がん組織から多く分泌される
「マイクロRNA―21」に着目。
がん患者は健常者の約5倍、ポリープ患者は約3倍に上った。
データ解析で、がん患者は92%以上、ポリープ患者は82%以上の確率で判別できることも分かったという。
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がんの研究は、まだまだほんの一部が明らかになってきたばかりと言います。
いつしか、簡単に治る病気の一つになるのでしょうか?
期待したいものです。
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