内閣府による最新の国民調査では、『日頃の生活の悩みや不安』の
第1位は『老後の生活設計』となっています。
年金問題なども不安の要因となっているのでしょう。
もはや長生きもリスクの時代になってきているといってもいいのかも
しれません。
テレビや雑誌などでは、ゆとりある老後の為には5000万円必要と
言われています。
ですが、このような多額の貯蓄を誰もが用意できるわけではありません。
では、いったいどうすればいいのでしょう?
下に高齢の夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上)における1ケ月の
平均生活費をまとめてみました。
☆1ケ月の生活費の平均は?【総務省家計調査2010年より】
食 費: 57,876円
住 居: 14,921円
水道・光熱: 19,220円
家具家事用品: 9,187円
被 服 費: 6,581円
保健医療費: 14,959円
交通通信費: 24,652円
教 育 費: 2円
教養娯楽費: 29,315円
諸 雑 費: 19,999円
小 遣 い: 6,786円
交 際 費: 31,057円 合計 234,555円
これだけあれば夫婦二人で、少なくとも平均的な生活を送ることが
できるといえます。
この数字は全ての生活費の平均なので、医療や介護にかかるお金も
全て含まれています。
ちなみに、月の支出を23万円とすると年間に276万円、
85歳まで生きると仮定すると25年間で、総額6,900万円と
なります。90歳まで生きるなら、8,280万円必要となります。
『老後の収入』として『年金』や『退職金』を考えれば
定年退職までに貯蓄だけで1億円必要といった説は誤解であると
言えるでしょう。
ですが、生活スタイルは人それぞれ違います。
より豊かな老後を迎えようと思うのならば、やはり貯蓄は必要不可欠な
ものと言えるでしょう。
年金定期便などを利用して、自分の将来(老後)にいくら給付され、
いくら不足しているのか?を確認してみるといいでしょう。