「日本人の2人に1人が、がんになっている」
「毎年65万人以上が、がんにかかっている」
日本人のがんの罹患数に関してよく聞くこの数値、実は推計値なのだ。
新たにがんと診断された人数である罹患数とがん患者の予後を調べ、
生存率を算出するためのデータを集める仕組みをがん登録という。
今までのがん登録は、地域がん登録、院内がん登録、臓器がん登録の3種類があり
それぞれ実施主体と目的が異なっている。
現在のがん登録では、全国の罹患数、生存率となると、正確な数値が出せないのが実情なのだ。
問題を改善するには、がん登録を国の事業と位置づけ、
法制化による改善が必要というわけだ。
全国のがん患者の情報を一元管理するための全国がん登録法案を秋の臨時国会に提出する予定。
早ければ2016年にも全国がん登録システムが本格始動することになる。
欧米では、がん登録で得たデータをもとに政策を立て、がんの死亡率低減に結びつけている。
日本もこれに続くことができるだろうか。
期待したいところだ。
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